歯周病はうつる?歯周病に感染しない対策も合わせてご紹介致します

20代、30代ごろになると歯周病と診断される方が段々増え始めますが、歯周病は他の人にうつるのか心配になりますよね。

特にお子様が生まれた時やパートナーが歯周病と診断された時に、歯周病菌に感染するのか対策があるのかなど気になるところかと思います。

今回は歯周病菌についてお話していきます。

歯周病はうつる?歯周病に感染しない対策も合わせてご紹介致します

歯周病は8割の成人の方が罹患していると言われている病気で、歯周病菌は他の人に移ります。

どんな方でもお口の中に口腔内常在菌という色々な種類の細菌が住んでおり、歯周病の原因となる細菌から虫歯の原因になる細菌まで多岐に渡ります。

大体の方はお口の中に歯周病菌がすでにいるのですが、歯周病が発症・進行している方はその細菌の数が莫大に増えている場合が多いです。

例えば歯周病の細菌や虫歯の細菌が無菌状態の赤ちゃんのお口の中に入り込んでしまった場合、少なからず赤ちゃんのお口の中に細菌は住み着く原因となります。

歯周病菌とは?

歯周病菌にもたくさん種類があり代表的なものは以下になります。

・P.g菌(Porphyromonas gingivalis、ポルフィロモナス・ジンジバリス)

日本人の65%以上が感染している細菌で、18歳以降に感染する確率が高いです。

・T.d菌(Treponema denticola、トレポネーマ・デンティコラ)

心臓冠状動脈疾患部や動脈瘤から検出されることがある細菌で、歯ブラシ時に出血する時はこの細菌が増えている可能性があります。

・T.f菌(Tannerella forsythensis、タネレラ・フォーサイセンシス)

成人の歯周病の主な原因となる歯周病菌で、紡錘型をしており内毒素を出します。

・A.a菌(A.actinomycetemcomitans、アクチノバチルス・アクチノミセテムコミタンス)

この細菌の影響で、あごの骨が急速に破壊される可能性があります。

・(Prevotella.intermedia、プレボテラ・インターメディア)

妊娠性歯肉炎の原因にもなる細菌で、女性ホルモンの変化で歯周病を発症させます。

他にも10種類以上の歯周病の細菌が検出されております。

歯周病菌に感染する原因とは?

歯周病は細菌感染によって引き起こされる病気であり、口腔内には歯周病菌が常に存在しています。

これらの細菌は唾液にも含まれており、唾液を介しての感染も考えられます。

特に親子やパートナーとの感染が主な経路で、スプーンや食器などの共有や、唾液を介するスキンシップをすることで唾液の中にある細菌が移り感染する可能性があります。

しかし感染の可能性があるからといって、必ずしも相手が歯周病を発症するわけではありません。

私たちの口腔内には常に歯周病菌が存在しており、実際に歯周病が発症するかどうかは細菌の量だけでなくその人の免疫力やライフスタイル・日々のブラッシングの質にも大きな関係があります。

どんな人が歯周病になりやすいのですか?

・妊婦

妊娠している方は女性ホルモンの変化の影響で「妊娠性歯肉炎」から歯周病を発症される方が少なくありません。

さらにお子様を出産された後は育児に追われご自分の歯のメンテナンスに来られない方も多く、気付いた時には歯周病が進行しているといった方も多くいらっしゃいます。

妊娠期間中も歯科医院でクリーニングや治療を行えますので、しっかりケアを受けるようにしましょう。

その際妊娠中であることを歯科医院へ必ず伝えてくださいね。

・更年期の女性

更年期の女性の方も女性ホルモンが大きく変化するので、歯周病に影響しやすいと言われています。

特に更年期の方は唾液の分泌が少なくなるので、お口の中が乾燥しやすく歯周病菌が住みやすい環境が作られてしまいます。

・思春期の女性

同じく思春期の女性も炎症(思春期性歯肉炎)を起こしやすくなります。

まだ大きく歯周病が進行する年齢ではないですが、将来的にリスクが高くなるので注意が必要です。

・糖尿病

糖尿病と歯周病には深い関係があり、特にしっかり歯周病治療が必要となります。

糖尿病の影響で歯周病も悪化し、歯周病菌が増えると糖尿病のコントロールにも影響が出ます。

・タバコ

タバコを吸われる方は歯肉中の血液の循環が悪くなるため、歯周病にかかりやすく進行しやすいと言われています。

また、お口の中が乾燥することが多いので唾液の自浄作用も弱くなり歯周病菌が増えやすい環境となってしまいます。

赤ちゃんへの感染を防ぐためには?

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中は無菌状態なので、歯周病の細菌はいません。

しかしなんらかの影響でお口の中に歯周病菌が感染、口腔内常在菌として住み着いてしまう可能性はあります。

その大半は親子間での感染が多いですが、色々なものをなめたり成長するにあたって他の人から移ってしまう場合も多いです。

なるべく感染を防ぐには以下の方法がございます。

・親兄弟と同じ食器やスプーンを使用しない
・食べ物の咬み与えをしない
・親や兄弟の口腔管理をしっかり行う
・お友達や他の人、祖父母とも食器を分け、しっかり洗浄する

歯周病にならない為にはどうしたらいいですか?

どんなに周りの人が細菌感染に気を付けていたとしても、何かしらのタイミングで感染してしまう事も大いにあります。

歯周病を発症させないようにするには、歯周病菌を増やさない努力をすることです。

その方法は以下になります。

・正しい歯磨き方法で清潔なお口を保つ

歯周病の一番の対策は日々のブラッシングをしっかり丁寧に行う事です。

正しいブラッシング方法を歯科医院で学び、実践して常に衛生的なお口を保つようにしましょう。

・定期健診を受け、専門的なクリーニングを受ける

毎日の歯ブラシを頑張っていても、100%磨ける方はいません。

少しずつ溜まってしまった汚れや歯石は歯科医院にて専門的なクリーニングを受けるようにしましょう。

・タバコを吸う方は禁煙を心掛ける

タバコは血流を悪くしてしまい、お口の乾燥も助長させてしまうためできれば禁煙をおすすめいたします。

タバコを吸われる方は歯周病対策として細目な薬液うがいや、水分補給を行うと良いでしょう。

・生活習慣病を予防し、規則正しい生活を送る

生活習慣病にならないように規則正しい生活を送るようにしましょう。

特に糖尿病の方は歯周病もしっかり検査をして、治療が必要な場合は積極的に受けましょう。

・ストレスを溜めないようにする

ストレスが溜まると体の免疫力が低下し、歯周病の細菌が活発になります。

しっかり休息を取り、ゆっくり就寝するようにして身体の免疫力を高めましょう。

歯周病も早めにコントロールしましょう

歯周病は唾液を介して感染してしまいますが、細菌のコントロールをしっかり行えば必ずしも発症するとは限りません。

それにどんなに歯周病菌の感染を避けたとしてもどのタイミングでうつってしまっているかも分かりにくいですし、免疫力やストレスなどの様々な要因から歯周病を発症してしまうケースもございます。

大切なのは歯周病にならないように、発症してしまっても進行しないようにしっかりお手入れしていただくことです。

もし歯周病が心配であれば一度当院へご来院いただき、一緒に検査してみましょう。

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