電動歯ブラシは歯周病に効果はある?!歯周病と電動歯ブラシの関係についてご説明します。

歯周病にならないように注意をしたい方や、これから歯周病が進行しないようにセルフケアを頑張りたいとお考えの患者様が一度は頭によぎる「電動歯ブラシ」。

電動歯ブラシは実際歯周病に効果があるのか気になるところですよね。

今回は歯周病と電動歯ブラシについて、使用効果や歯周病予防にオススメな使い方についてご説明していきたいと思います。

電動歯ブラシは歯周病に効果はありますか?

電動歯ブラシとは、機械やモーターにて歯ブラシが振動し、自分で細かく動かさなくても歯磨きが行えるオーラルケア商品です。

近年はお子様が使えるモデルも登場し、幅広い年代の方にご使用いただけます。

電動歯ブラシの先のブラシ部分が交換できるので、ご家族皆様で使用することやお口や歯の状態に合わせたブラシの選択・交換を行うことができます。

歯周病予防の観点からも電動歯ブラシは大変オススメですが、症状や歯肉の状態によっては注意が必要なので、下記に詳しくご説明いたします。

 

すでに歯周病の人は電動歯ブラシを使えますか?

歯周病の治療を行っている方も、電動歯ブラシはご使用いただけます。

特に歯周病予防をしたい患者様や、軽度~中等度の歯周病で大きな症状が出ていない方には積極的にご使用いただくととても効果的です。

しかし電動歯ブラシは機械で振動しブラッシングを行うので、歯周病が重度の方やが出ている方や歯肉が大きく腫れている方は刺激が強い可能性がございます。

あまりにも歯周病の症状が強く出ている場合や、歯がぐらぐら揺れている方はご使用を控えていただく方が安全です。

 

歯周病予防でオススメの電動歯ブラシはありますか?

電動歯ブラシの種類について下記にご説明いたします。

 

・電動歯ブラシ

電動歯ブラシは、モーターの力でブラシヘッドを振動させて、手動歯ブラシでは難しい細かい動きで歯の表面の汚れを物理的に落とします。

一般的に、回転運動や振動を使って歯垢を取り除くタイプが多いです。

 

振動数は約2,000~7,000回/分程で、比較的価格も安価で入手できます。

健康的な歯肉で、歯肉炎程度の症状であれば、電動歯ブラシの使用で効果的に汚れを落とすことが可能です。

 

・音波歯ブラシ

音波歯ブラシは、ブラシヘッドを非常に高速で振動させ、音波の力で歯垢を落とす仕組みとなっております。

音波は通常、20,000回以上の振動/分という非常に高い振動数を持ち、歯や歯茎への刺激を最小限に抑えながらも効率よく歯垢を除去できるのがメリットです。

音波が歯周ポケットにも届くため、歯周病の予防や歯茎の健康を意識したブラッシングを行うことが可能です。

電動歯ブラシよりも高価なモデルが多いですが、その分効果も高いので、幅広い方にオススメできるタイプです。

 

・超音波歯ブラシ

超音波歯ブラシは、音波よりもさらに高い周波数(1,000,000回/分以上)の振動を使って、歯垢を落とす電動歯ブラシです。

超音波の振動によって、歯垢を剥がすだけでなく、歯周ポケット内の細菌やバイオフィルムなどにもアプローチできます。

振動数は約1,000,000回/分以上(音波よりも高い周波数)で、超音波を使用するため歯垢を非常に細かく、効果的に除去できるのが特徴です。

超音波による非常に微細な振動が歯に優しく、歯や歯肉を傷つけることなく効率よく汚れを落とします。

高い技術が使われているため、他の電動歯ブラシに比べて価格が高い傾向にあります。

 

・比較表

上記の内容を表にまとめたのでご参照ください。

特徴 電動歯ブラシ 音波ブラシ 超音波ブラシ
振動数 約2,000~7,000回/分 約20,000~40,000回/分 約1,000,000回/分以上
動作方式 回転や振動で歯を磨く 音波の振動で歯垢を除去 超音波の微細振動で歯垢を除去
効果 歯垢除去は効率的だが

音波や超音波に比べると効果が少し劣る

高速な振動で優れた歯垢除去と歯茎ケア 高精度な振動で歯垢除去

歯周病予防に優れる

価格帯 比較的安価 中~高価格帯 高価
オススメな方 一般的な歯磨きがしたい人 歯周病予防や歯茎ケアをしたい人 高度な歯周病予防や

細かい歯垢除去を求める人

 

電動歯ブラシの正しい使い方とは?

健康的な歯肉の場合

歯周病に罹患しておらず、健康的な歯肉で、お口の中に大きなトラブルがない場合は電動歯ブラシを使用して効果的に汚れを落とすことができます。

電動歯ブラシはブラシの部分が大きいことが多いので、奥歯はブラシが届きにくく汚れが残る可能性があります。

電動歯ブラシで全体的に磨いた後に、仕上げでワンタフトブラシなどを使用し細かい部分を磨くと尚良いでしょう。

併せて歯と歯の間の汚れは電動歯ブラシでも落とせないので、デンタルフロスの使用をオススメします。

 

歯周病軽度~中等度の場合

歯周病が少し進行している方は、あまり歯肉に負担をかけたくないので、音波ブラシの使用をおすすめします。

電動歯ブラシですと力が強すぎてしまい、炎症で弱っている歯肉に負担がかかる可能性があります。

音波ブラシの使用で歯周ポケットまでアプローチすることができるので、歯科医師・歯科衛生士と相談の上ぜひご使用をご検討ください。

併せて手用のワンタフトブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを併用するとさらに効果的です。

 

歯周病重度の場合

歯周病が重度の方は、少し歯ブラシが当たるだけで出血する可能性が高く、刺激が強すぎる場合があります。

電動歯ブラシはお休みして、しばらく手用の柔らかい歯ブラシで優しく磨き、歯肉の回復を待つと良いでしょう。

歯科医院で歯周病の治療も行い、健康的な歯肉に戻ってきた時に電動歯ブラシの使用を再度検討しましょう。

電動歯ブラシを上手に取り入れ歯周病対策しましょう。

電動歯ブラシは、使用法によってはとても効果的なオーラルケア用品です。

特に音波ブラシや超音波ブラシは手用の歯ブラシでは得られないような効果もあります。

歯周病予防を積極的に考えている方は、一度クリニックまでご相談にいらしてください。

 

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