歯周病予防のための歯間ブラシの使い方とは?
歯周病の予防や進行抑制するためには毎日のセルフケアが欠かせません。
特に歯ブラシが行き届きにくい歯間部の清掃には歯間ブラシがおすすめです。
今回は歯周病対策で使用する歯間ブラシの方法についてお話していきます。
歯周病予防のための歯間ブラシの使い方とは?
歯間ブラシは歯と歯の間の清掃用具です。
歯間ブラシが入らないぐらい歯と歯の間が狭い部分はデンタルフロスがおすすめですが、年齢とともに歯肉が下がってくるのでいずれは必要となる道具です。
歯と歯の間の隙間の広さは不均一なので、隙間の広さに合わせた清掃用具が必要となります。
歯間ブラシのサイズの選択方法とは?
歯間ブラシはサイズ展開が豊富!
歯間ブラシのサイズはメーカーにもよりますが、4S(SSSS)~2L(LL)までサイズが選択できます。
それぞれの歯間の隙間に合わせたサイズを使用するので、大体2~3種類ほどを使い分ける方が多いです。
隙間に合わないサイズの歯間ブラシを使用すると、汚れが落としきれない場合や逆に歯肉や歯を削って傷つけてしまう事もあります。
どのサイズを使用すればよいですか?
歯と歯の間に歯間ブラシを通した時に少しだけ抵抗を感じる程度のサイズを選択すると良いでしょう。
まずは細めの歯間ブラシから試していただき、緩いと感じたら1つずつサイズを上げて使用してみてください。
歯間ブラシを使用することで腫れていた歯肉が引き締まるようになり、必然と隙間が広がるので定期的なサイズの見直しが必要です。
分かりづらければ歯科医院でのブラッシング指導の時に相談してみるもの良いでしょう。
サイズの大体の目安はこちら
SSSS(4S)~SS(2S):歯肉炎の予防や狭い歯間に
S:軽度の歯肉退縮部分や歯列不正などに
M:歯肉退縮部分、ブリッジなどに
L:広い隙間、歯根露出部などに
LL:特に広い隙間、孤立した歯などに
歯間ブラシの種類は何がありますか?
ストレートタイプ
柄からブラシの先まで一直線になっている歯間ブラシです。
前歯の清掃には向いていますが、奥歯は根本を曲げてから使用する必要がございます。
そのためワイヤー部分が弱りやすく、途中で折れてしまう頻度も高くなります。
L字型タイプ
L字型は初めからヘッド部分が折れているので、奥歯にも通しやすい形態となっています。
角度がついている部分もプラスチックで固定されているのでストレートタイプよりも耐久性があります。
特にこだわりがなければL字型の歯間ブラシの使用をおすすめします。
先端がワイヤー×ブラシタイプ
歯間ブラシの先端がワイヤーにナイロンのブラシがついているノーマルタイプの歯間ブラシです。
汚れの刷掃効果も高く、衛生的なので繰り返し使用することができます。
真ん中にワイヤーが入っているので、サイズの選択を気を付けないと歯や歯肉を傷つけてしまう恐れがございます。
ワイヤー部分が劣化すると清掃途中で折れてしまう事もございます。
先端がゴムタイプ
先端全体がゴムでできているタイプの歯間ブラシで、とても柔らかくしなりがあります。
その為歯肉や歯を傷つける心配は低いですが、汚れを掻き落とす力も弱いです。
歯肉マッサージとして使用するには良いですが、歯周病予防の観点から考えるとゴムタイプのものよりもブラシタイプの歯間ブラシがしっかりプラークを落とせるのでおすすめです。
歯間ブラシの使用方法とは?
歯間ブラシの真ん中から根本あたりで磨く
歯間ブラシは真ん中にワイヤーが入っている場合が多いので、先端で清掃するとワイヤーは歯肉に刺さり傷つけてしまう事がございます。
しっかり歯と歯の隙間の奥まで歯間ブラシを通してから、根本から真ん中あたりで磨くと良いでしょう。
1つの隙間に対して5~10回ほど動かす
歯の表面に付着したプラークは数回ブラシでこすることで汚れを落とすことができます。
1つの隙間に対して5~10回程度前後に歯間ブラシを動かして、しっかりプラークを落とすように磨きましょう。
歯の丸みに沿わせるよう意識する
歯と歯の間は平面ではなく自然な丸みを帯びています。
歯間ブラシをまっすぐ一方方向のみに動かしただけだと、汚れをしっかり磨き切ることができません。
歯の丸みに沿わせて歯間ブラシをクロスさせるように動かすと良いでしょう。
ブリッジの隙間にも通しましょう
ブリッジ部分はデンタルフロスを通すことができません。
ブリッジ部分の隙間も歯間ブラシを通すようにしましょう。
歯間ブラシの交換のタイミングは?
歯間ブラシは歯ブラシと比べると劣化しやすく、頻繁に交換が必要となります。
根本が折れるなどの破損時は勿論ですが、歯間ブラシの毛が寝てしまっているもの、著しく不衛生になってしまったものなども交換しましょう。
使用している歯間ブラシのサイズにもよりますが、大体1~2週間程度で交換する方が多いようです。
歯間ブラシにも歯磨き粉は必要ですか?
歯間ブラシは歯と歯の間の清掃用具なので、大きな汚れや着色を落とすような研磨粒子の洗い歯磨き粉は使用しないようにしましょう。
歯と歯の間まで薬効成分を届かせてくれる歯間ブラシ専用のポイントジェルなどの商品もございますので、必要に応じて使用すると良いでしょう。
歯間ブラシのお手入れ方法は?
歯間ブラシも普通の歯ブラシと同じようによく流水下で洗浄し、通気性のいいところで乾燥させて保管するようにしましょう。
ブラシのワイヤーが曲がらないように、ブラシ部分を上部にして保管すると良いでしょう。
歯間ブラシ使用中に折れてしまった場合は?
歯間ブラシを使用中にワイヤーが折れてしまい、歯と歯の間に残ってしまうことが稀に起こります。
ピンセットなどでブラシ部分やワイヤー部分をつかみ、ゆっくり引き抜くようにしましょう。
歯周ポケットが深い方は、誤った方法で除去しようとするとポケット内に歯間ブラシが入り込んでしまいご自身では取れなくなってしまいますので特に注意してください。
歯間ブラシも毎日使用しましょう!
歯と歯の間の汚れは歯ブラシで落とすことは難しいです。
1日3回歯ブラシと同じタイミングで歯間ブラシを使用するのが好ましいですが、最低でも夜寝る前の1回は通すことをおすすめします。
歯間ブラシも歯ブラシと併せて使用し、歯と歯の間からの歯周病の進行予防をしっかり行いましょう。
医療法人さかの歯科
〒610-1146 京都府京都市西京区大原野西境谷町2−14-13
洛西ニュータウン 境谷センター商店街内
TEL:075-331-7070
Google情報:https://g.page/r/CfLjKV1yR4GCEAE
歯周病専門サイト:https://shisyubyo-kyoto.com/