歯周病は治るのか教えてください
歯科医院で歯周病と診断されてからなかなか治療が終わらない方や、症状が続いてしまう方がいらっしゃいます。
歯周病は歯科医院での治療だけではなかなか改善されません。
今回は歯周病が治るのか、治療法と合わせてお話しして参ります。
歯周病は治るのか教えてください
歯周病は一度発症してしまうと、残念ながら完治することはありません。
歯周病と診断された時は歯科医院で治療し、進行を食い止めてあげる治療法になります。
どんなに頑張っても発症する前と全く同じ歯肉や骨の状態に戻すことはできません。
時間をかけて少しずつ炎症をおさえていき、健康な歯肉へと戻していきます。
そしてその状態をキープすることが大切になってきます。
歯周病はどうやって治すのですか?
歯周病治療は歯科医院での処置とご家庭でのブラッシングが大事になります。
どちらが欠けてしまっても歯周病は改善しません。
歯科医院での治療とは?
①歯周ポケットの検査
歯と歯肉の境目を歯周ポケットと言います。
その溝の深さを測定することで歯周病の進行度の指標の1つとします。
②レントゲン写真の撮影
レントゲン写真を撮影し、歯を支えている骨(歯槽骨)がどれくらい吸収されているかを判断します。
③清掃、歯石取り
まずは歯肉の上のプラークや歯石を除去します。
1週間程歯肉を休ませ、再度歯周ポケット検査を行い必要な部位に対して歯肉の中の歯石を除去していきます。
その後部位に合わせて数回ご来院いただき最後に歯肉の引き締まりを確認します。
④外科処置または再度歯肉の中の歯石とり
歯周病が重度の場合は、必要に応じて外科処置にてしっかり清掃する必要があります。
歯周ポケット内の歯石をしっかり取り切ります。
⑤噛み合わせの調整
必要に応じて噛み合わせを確認し、調整します。
噛み合わせがずれている部位や、強く噛み込んでしまっている部分は歯周病の進行を早めてしまう可能性がございます。
噛み合わせが高く当たってしまっている部分を削合し全体的なバランスを整えます。
⑥経過観察(リコール)
治療が終了したら、歯周病のレベルに合わせて経過観察、定期検診の期間を決めます。
出来れば毎月1度程、長くても2〜3ヶ月に一度は定期検診を受け歯周病の経過もみていきましょう。
ご家庭でのブラッシングとは?
ご家庭でのブラッシングは普段行っているブラッシングではなく、歯科医院で受けた正しいブラッシング法を継続する必要がございます。
歯周病のレベルや口腔内環境により、使う歯ブラシや補助道具が一人一人違います。
正しいブラッシングを学び継続することで、綺麗な口腔内を保ち歯周病の進行を食い止めることに繋がります。
歯周病を治すにはプラークコントロールが大切!
プラークコントロールとは、お口のなかの歯周病の原因となる細菌数をなるべく減らしてあげる事をいいます。
まずはご家庭でのセルフケアしっかりブラッシングをしていただくのですが、どんなに頑張って磨いても磨き残しは出てきてしまいます。
そこで取りきれない部分や溜まってしまい歯石になってしまった所は、歯科医師・歯科衛生士によるプロフェッショナルケアにて綺麗に除去します。
この工程を繰り返すことでご自身の歯ブラシの苦手な部分も把握でき、なるべく細菌数の少ない口腔内を維持することができます。
食生活も見直しを!
食べ物がお口の中に入ると細菌の餌となり、増殖の原因となります。
完食が多い方や、甘い飲み物と常用している方は歯周病だけではなく虫歯のリスクも高めてしまいます。
お口のことを考えるとだらだら食いは辞めて、食事や間食のあとはしっかりブラッシングをする習慣作りをしましょう。
毎日綺麗なお口を保つことが1番の近道
歯周病はいきなり進行するわけではなく、本人か気付かないうちにジワジワと進行していきます。
症状が出た時には中等度〜重度の方が多いのも現実です。
まずは歯周病にならないように毎日丁寧にブラッシングを行い、歯科医院の検診にて定期的にチェックしていきましょう。
医療法人さかの歯科
〒610-1146 京都府京都市西京区大原野西境谷町2−14-13
洛西ニュータウン 境谷センター商店街内
TEL:075-331-7070
Google情報:https://g.page/r/CfLjKV1yR4GCEAE
歯周病専門サイト:https://shisyubyo-kyoto.com/