歯周病とはどんな病気ですか
歯周病という言葉は誰でも一度は耳にしたことがある病名だと思います。
では、具体的に歯周病とはどんな病気だか皆さんご存知でしょうか?
今回は歯周病について深掘りして参ります。
歯周病とはどんな病気ですか?
歯周病は成人の90%以上が罹患してしまう歯の周りの組織に影響がでる病気です。
じわじわとゆっくり進行していきますので、症状が出た時には結構病気が進んでしまっている事が多いです。
そして一度発症してしまうとなかなか治りづらく、歯科医院での専門的な清掃も必要となってきます。
なぜ歯周病になってしまうのですか?
歯周病とはプラーク(細菌か住んでいる塊)が歯と歯肉の境目に付着し、歯肉が炎症を起こして歯を支えている骨まで溶かしてしまう恐ろしい病気です。
磨き残しがありお口の中の細菌が多い場合や、歯肉の境目の汚れが落としきれずにずっと停滞していると進行していきます。
歯周病は進行レベルがあり、軽度・中等度・重度と大きく3つに分類されます。
歯周病の原因はなんですか?
お口の中には常にどんな人でもおよそ1億個もの細菌が存在しています。
その細菌の中に虫歯にしてしまう菌・歯肉を腫らしてしまう菌・歯周病にしてしまう菌・歯と歯肉の隙間を好む菌など色々な種類の菌があり、歯ブラシなどで除去しないと細菌数が増えていきます。
そしてお食事をすることでお口の中の細菌にも栄養が届き、プラークという細菌の柔らかい塊を作ってしまうのです。
さらにそのままプラークが取りきれずずっと付着したままになってしまうと、今度は歯石という硬い石になってしまい歯ブラシでは取れなくなってしまいます。
固く沈着した歯石はご自身では取れないため、歯科医院にて専門的な機械を使用し除去をする必要がございます。
歯周病はどんな症状が出ますか?
軽度の歯周病の場合
軽度の歯周病の方はあまり自分で気付けるような症状は多くありません。
歯肉が少し腫れ、歯ブラシが当たると血がじわっと滲み出ます。
そこまで痛みを感じる方は多くはないでしょう。
中等度の歯周病の場合
中等度の歯周病の方は、少しずつお口の中の違和感に気づいてきます。
上記の軽度の時の症状と併せて、歯肉の痛みを感じるようになり、場合によっては歯が浮くような感覚を感じる方もいます。
歯肉が下がり染みるような症状も出て参ります。
歯ブラシの軽い刺激でも簡単に出血するようになり、口臭が出始めます。
重度の歯周病の場合
重度の歯周病の場合は、かなり進行しているので生活でも不便を感じるようになってきます。
歯肉の炎症も強く、歯ブラシの時は毎回出血を伴うようになり痛みも感じます。
歯と歯肉の境目から膿が出てきてしまい、支えている骨(歯槽骨)が溶け始め歯がぐらぐら揺れてきます。
お食事の時にも咀嚼しにくくなってしまう事や、ご自身でも気づくレベルの口臭が発生します。
歯周病を進行させてしまう要因とは?
・糖尿病
・タバコ
・歯ぎしりや食いしばり、噛み締め
・合っていない詰め物や被せ物
・不規則な食生活
・ストレス
・口腔乾燥
・全身疾患
・薬の長期服用
・歯並びの悪い人(叢生)
・口呼吸の人
・虫歯の治療をしていない人
・定期歯科検診を受けていない方
上記のような方は歯周病になりやすく、進行も早い傾向がございます。
歯周病の検査はどのような事をしますか?
歯医者ではまずは口腔内を全体的に拝見し、歯と歯肉の境目の溝の深さ(歯周ポケット)を測定します。
その後1本ずつ歯の動揺度を調べていきます。
必要があればレントゲン写真にて歯を支えている骨の状態を確認します。
そして上記の事を総合的に判断し、歯周病の進行レベルを歯科医師が診断します。
歯周病が気になり始めたらどうしたらいいですか?
もしかして歯周病かも!と思ったらまずはしっかりした診断が必要です。
歯科医院にて現在の歯周病の進行度を測定してもらい、治療が必要なのか、どんなブラッシングが必要なのかをお話ししてまいりましょう。
特に毎日の歯ブラシはその方にあった清掃法があるので、自分はどんな清掃用具が必要なのかも合わせて確認してみてくださいね。
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